生産性の公式とは。そこからわかる生産性を上げる方法を解説。
みなさんは、以下のような悩みを持っていませんか。
- 仕事や宿題が全然終わらない
- 頑張ってはいるけれど、どうも効率が悪い
どうせ自分の労力や時間を使うなら効率よく結果を出したいですよね。
実は、生産性を根本から見直すことでその悩みは解決するんです。
この記事では、生産性を表す公式とそこから考える生産性向上の方法を解説しています。
読み終わった頃には、生産性の捉え方が変わり解決方法が見えてくるはずです。
生産性の公式
[生産性]=[成果物]/[投入された資源量]
これが生産性を表す式です。
具体例を示すと以下のとおりになります。
社会人の仕事の場合
[成果物]= 会社の売り上げなど
[投入された資源量]= それに費やしたお金や労働力など
学生の勉強の場合
[成果物]= その勉強をしたことで向上した能力など
[投入された資源量]= 基本的には時間
生産性を上げるための考え方
投資量を少なくする
一つ目の解決策が、投入する資源量を少なくすることです。
生産性の式を見ると、分母である投資量を小さくすれば生産性が上がることは明白ですからね。
具体的には、以下のようなようなことです。
社会人の仕事の場合
働く時間や、人数を減らすことで出ていくお金を減らすなど。
学生の勉強の場合
集中力を上げて勉強の効率を上げることで勉強時間を減らすなど。
成果量を大きくする
二つ目の解決策が、成果量を大きくすることです。
これも、生産性の式を見ると、分子である成果量を大きくすると生産性が大きくなることがわかりますよね。
これらの具体例としては、以下のようなものがあります。
社会人の仕事の場合
より大きな売り上げを出せるような質の高いものを生み出すなど。
学生の勉強の場合
これからの人生により役立つものを見極めて勉強することなど。
日本人は”生産性の向上=作業効率の向上と”考えがち
日本人は、生産性を上げろと言われると一つ目の解決策である、投入する資源量を少なくすること、特に時間短縮することを考えがちです。
これは、生産性という言葉が主に工場で使われてきたからだと言われています。
生産性の向上=作業効率の向上、時間短縮と考えている人も多いのではないでしょうか。
しかし、先ほど説明しましたとおり生産性の向上=作業効率の向上ではありません。
成果量を上げることでも生産性を上げることはできるからですね。
これからは、生産性=時間短縮という固定概念をはずして複数の視点から生産性を上げていきましょう。
生産性を上げる具体的な方法
不要な時間を洗い出す(投資量を少なくする)
これが、もっとも効果のある方法です。
不要な時間を探し出し、それをなくすことによって投資量が少なくなり大幅に生産性が向上します。
なぜかと言いますと、コストがかからない上に大幅な時間短縮が可能だからです。
社会人ですと会議など次の予定までの中途半端な時間をだらだらとすごしていませんか。
学生では、YouTubeなどで見ようと思っていなかったおすすめされた動画を見てしまっている時間など気がついたら時間を吸い取られていますよね。
一日の中で生産性のないことをしている時間を探し出してみましょう。
そこに気づき、生産性のない時間を有意義な時間に充てることで大幅に生産性が向上します。
作業を効率化する(投資量を少なくする)
作業時間を効率化することで投資量が少なくなり生産性が向上します。
作業を効率化すると投資する時間が短縮され、分母が小さくなるからです。
ひとことに時間を短縮すると言ってもさまざまな方法があります。
以下で作業を効率化する三つの方法を解説します。
作業に集中する方法を知る
作業を効率化するために、作業に集中する方法を知りましょう。
作業に集中すればより少ない時間でその作業を終わらせることができるからです。
短い時間で集中して作業を終わらせてしまう人と、だらだらと長い時間をかけて作業を終わらせる人。
作業量が同じでもどう考えても全社のほうが作業効率はいいですよね。
集中力が続かないのは自分の能力がないからだと思っていませんか。
実は、作業に集中できないのは自分の能力ではなく作業する環境に原因があることが多いです。
意味のない作業をなくす
作業を効率化するために、意味のない作業をなくしましょう。
意味のない作業をなくすことが最も簡単に時間短縮をする方法だからです。
あなたがしているその作業は自分の目標にとって重要なことでしょうか。
楽にこなせるからといって、重要でない作業ばかりに手を伸ばしていませんか。
効率的なやり方を探す
作業を効率化するために、自分で最適な方法を探しましょう。
最適な方法を探すために、タイマーで作業にかかった時間を計ることをおすすめします。
自分が何の作業にどのくらい時間をかけているかが可視化できるからです。
そのなかで、時間のかかっている作業を発見したら様々な方法を使ってその時間を短縮しようと試みます。
作業時間の効率化に、より効果のある方法を模索していくのです。
そうすることで、効率的な方法が身につき時間を短縮することで生産性が向上します。
より大きな成果が出るものに取り組む(成果量を大きくする)
より大きな成果が出るものを見極め取り組むことで生産性が向上します。
どんなに投資量が少なくても成果が出なければ生産性も下がってしまいますからね。
たとえば、TOEICで高得点を目指す人が数学をどれだけ効率的に勉強しても全く意味がないですよね。
それと同じで作業に取り組む前にそれが自分の目指す成果に正しく結びつくのか考えてください。
正しい方向に投資することで、より大きな成果を得ることができ、生産性が向上します。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回の記事で書いたことをまとめると、以下のようになります。
生産性の公式
・[生産性]=[成果物]/[投入された資源量]
生産性を上げるための二つの考え方
・投資量を少なくする
・成果量を大きくする
日本人は生産性の向上=作業効率の向上と考えがち
生産性を上げる具体的な三つの方法
・不要な時間を洗い出す
・作業時間を効率化する
・より大きな成果が出るものに取り組む
生産性の公式を理解し、そこから対策を考えることで生産性を上げていきましょう。
この記事は、伊賀泰代さんの『生産性』という本の一部を参考にして書きました。
この本は、主に社会人に向けて書かれていたので大学生の私が吸収できる場所や共感できるところは正直少なかったです。
本の内容は、ほとんど社会人、とくにその中でもまとめるような役職の方に向けて書いてあります。
なので、組織をまとめる立場の方や学生でもそれに近い役職の方は共感したり、たくさんのものを吸収できると思います。
気になった方は、是非読んでみてくださいね。